創立千七百年

心願成就の宮

熱海今宮神社

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熱海今宮神社とは

熱海今宮神社(あたみ いまみやじんじゃ)は、静岡県熱海市に鎮座する、古くから地域の人々に親しまれてきた神社です。自然豊かな山のふもとに佇む境内には、四季折々の美しさが息づき、訪れる人々に静けさと安らぎを与えてくれ、古くより心願成就の宮として崇敬を集めてきました。
御祭神は、事代主神と大国主神。創立は大変古く、今から1700年以上も前、仁徳天皇の御世と伝えられています。

源頼朝の伝説もよく知られています。源頼朝が伊豆に流されていた頃、熱海の山中に迷い込んだ際に大楠の下にあった社に祈り、無事に追手から逃れることができたことから、その後、殿を造営するなど心を尽くしたそうです。毎年10/19・20には、例大祭を開催しています。

頼朝の命を救った社】

伊東祐親の追手から逃れて伊豆の山中に入った源頼朝が力尽きて諦めかけたそのとき、清らかな湧水を発見(頼朝の一杯水)
のどの渇きを癒して再び立ち上がり、麓に見えた大楠の下の社で成功開運を祈願しました。
その社が今宮神社です。無事に追っ手から逃れて源氏を再興させた頼朝は、社殿造営などを通じて今宮神社に心を尽くしました。

【由緒と歴史】

創建の正確な年代は定かではありませんが、熱海の地に人々が定住しはじめた古代より、五穀豊穣、無病息災、海上安全などを祈願する地元の守り神として信仰を集めてきました。今宮神社の「今宮」という名には、「新たな御神威の宿る社」という意味が込められており、時代の変化とともに地域の暮らしを支えてきた神社であることがうかがえます。

【御祭神】

今宮神社本殿では
事代主命
大国主命
をお祀りしています。

本殿に向かって左手側にある神殿「合斎殿」(がっさいでん)では
天(あま)照(てらす)皇(すめ)大御神(おおみかみ)
大山祇神(おおやまつみのかみ) 山の神。
海津見命(わたつみのみこと)  海の神。
木花咲邪姫(このはなさくやひめ) 富士山・桜の神。美の神。
床浦(とこうら)神社(じんじゃ)の神(かみ) 子供の成長を守る神。皮膚病除けの神。
応(おう)神(じん)天皇(てんのう)・神(じん)功(ぐう)皇后(こうごう)
武神(ぶしん)
応神天皇の母が神功皇后。(安産・子育ての神)

本殿に向かって右側の「稲荷社」では
宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)をお祀りしています。

【地域とのつながり】

熱海今宮神社は、ただの参拝の場にとどまらず、地域の「心のよりどころ」としての役割を果たしています。春の例大祭、夏越の大祓、七五三詣、新年の初詣などを通じて、世代を超えた人々の絆がここで育まれています。また、地域の子どもたちの健やかな成長を祈る行事や、観光で訪れる方々へのおもてなしの心も大切にしています。

【今宮神社のこれから】

現代社会において、神社は単なる伝統文化の保存ではなく、日常に寄り添い、心の平穏を与えてくれる場としての存在価値を持ち続けています。熱海今宮神社では、そうした役割を大切にしながら、地域社会との調和を保ちつつ、新たな時代の信仰の形を模索しています。

心静かに自分と向き合いたいとき、新たな始まりに願いを込めたいとき、どうぞ今宮神社へお越しください。神さまの御前で、自然の中に身をゆだね、心を整える時間をお過ごしいただければ幸いです。


熱海今宮神社 令和7年度役員名簿