小さい秋、みつけた
夏の残像をまだ少し残しながらも、
鎮守の杜を渡る風の匂いが変わり、虫たちの声も、少しずつ秋の気配を帯びてきました。
境内のあちらこちらに、ふと感じる「小さい秋」。
なかでも、ヒグラシの声には、なぜか胸を締めつけるような切なさがあります。
遠く過ぎ去った夏の日。
夏休みの終わり。
やり残した宿題。
ふるさとの風景。
ヒグラシの声を聞いていると、忘れていたはずの遠い記憶まで、そっと呼び起こされるようです。
季節は、知らぬ間に次へと歩みを進めています。
夏を惜しみながら、
秋の訪れを愛でる。
鎮守の杜で見つけた小さな秋が、今日も静かに季節の移ろいを教えてくれています。








