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老鶯が告げる、雨の終わり

今宮の杜に、老鶯の声が響いていました。
やわらかく、どこか懐かしく、空気の奥まで届くような音色です。

雨が上がるお告げだと、誰かが言っていました。
たしかに、その声のあと、雲がほどけ、光が差し込んできました。

たとえ今、悲しみの雨に濡れているとしても、
不安という名の涙に沈んでいるとしても、
この声を聴いたなら、きっと。
きっと、あなたの空にも晴れ間はやってきます。

信じることは、時にとても難しく、
祈ることは、時にとても切なくて、
それでも、私は、祈りたいのです。

あまねく人が、静かであたたかな日々を送れますように。
どうか、あなたの大切なひとが、
あなた自身が、
今日も少しでも笑っていられますように。

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