今宮花結び、願いの祈りを風にのせて

七月七日、今宮花結びは無事に最終日を迎えました。
風にそよぐ無数の短冊には、誰かを想う言葉がそっと結ばれていました。
「ラプンツェルになりたい」
「両親が元気で長生きしますように」
「熱海の復興が早く進みますように」
「日本が豊かで平穏でありますように」
「世界中の戦争が止んで、平和が訪れますように」
ひとつひとつが愛おしくて、まっすぐで、優しい。
そのすべての願いは、七夕神事の中で祝詞とともにお焚き上げをし、天へと送りました。
夜空に祈りを手渡すように。星々に聞こえるように。
誰かのささやかな願いが、誰かを救う力になるとしたら、
願うことをやめないでいたいと思います。
どうか、すべての願いが、時の向こうでそっと叶いますように。
そしてまた来年、風の通る境内で、お会いできますように。

