おみくじは、吉か凶かに一喜一憂するより、
そこに書かれた言葉を、自分に重ねて読んでみることが大切だと思います。
小さな手紙のように、時にやさしく、時に鋭く、自分を映してくれるから。
……とはいえ、大吉が出ると、やっぱり嬉しいものですね。
以前、おみくじ箱と掛けを何度も往復しながら、
「大吉が出るまで帰らない」と決めた方がいました。
その往復、なんと約1時間。
最後は念願の一枚を引き当て、満ち足りた顔で帰って行かれました。
「為せば成る 為さねば成らぬ何事も」――
大吉も、信じて動いた人にだけ微笑むのかもしれません。