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帰ってきたお守り

ひとつの古いお守りが、今宮神社へ帰ってきました。

お守りやお札は、お近くの神社でもお納めいただくことができます。

それでも、その方はご丁寧に、
かつてこの今宮神社でお受けになったお守りを、
再びここまで届けてくださいました。

長い年月を、その方のそばで過ごしてきたのでしょう。

嬉しい日も。

何気ない、穏やかな日も。

そしてもしかしたら、
誰にも言えない不安を抱えながら、
そっと手のひらで握りしめた日もあったのかもしれません。

このお守りとともに、
どんな人生の景色を見てこられたのでしょう。

平穏無事な日々を重ねてこられたのか。

あるいは、
人生のいくつもの岐路に立ち、
そのたびに神様へ祈りを捧げてこられたのか。

小さなお守りは何も語りません。

けれど、その方だけが知る長い時間と、
人生の物語が、
静かにそこに刻まれているような気がいたしました。

これまでのお守りに感謝しながら。

そして、これから先も、
どうか神様のお見守りをいただき、
恙無く、穏やかな日々を過ごされますように。

そんな祈りを込めて、
古札納め所へお納めいたしました。

人の一生は、
たくさんの出会いと別れ、
喜びと悲しみを繰り返しながら流れていきます。

けれど、ふと振り返ったとき。

人生のどこかの時間に、
この小さなお守りが寄り添っていたこと。

そして役目を終えたあと、
再びこの場所へ帰ってきたこと。

それもまた、
ひとつのご縁なのかもしれません。

小さなお守りがたどってきた、
誰にも知られることのない長い旅に思いを馳せながら。

今日もまた、
神様のもとへお還しいたしました。

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